初めてのラグドール 殺処分について
ペットの流通は小売業
日本におけるペット業界の扱いが、「小売業」である事を、皆さんは知っていますか?
欧米のペット先進国では、犬や猫ちゃんはブリーダーから購入するのが一般的です。
ブリーダーでは生まれた子供の数を把握し、過剰な繁殖を抑えることが出来るので、余分なペットが出にくい環境になっているのです。
ところが日本では、その流通形態から、ペットは商品として扱われています。
つまり生産者はひたすら繁殖し、小売業者は「商品」を仕入れてきて店頭販売をしたり、ネットで販売しています。
2013年に動物愛護法が改正されてから、生まれてから56日間は犬や猫を販売したり展示する事が出来なくなりました。
だから、ちょうど生後2ヶ月くらいからの猫ちゃんが市場へ流通する事になり、それが最も売れる時期という事になるのです。
それでは、売れ残ってしまった犬や猫ちゃんはどうなるのでしょうか?
かつての日本では、その殆どが保健所へ引き渡されて殺処分され、ゴミと同じ扱いで捨てられていました。
2013年に動物愛護法が改正されてから、販売業者へ規制がかかった事で、販売が困難となった犬猫等の終生飼養の確保(第22条の4関係)が義務付けられ、悪質な業者はいなくなりました。
実際はどうなのかをペットショップの店員さんに聞いてみたところ、以下のような返事でした。
激安価格で店頭販売する
Webへ登録して里親を探す
獣医さんに協力してもらい里親を探す
ブリーダーさんに引き取ってもらう(里親探し、あるいは繁殖用として)
一旦スタッフが引き取って里親を探す
どうしてもやむを得ない場合には保健所に引き取ってもらう
残念ながら日本で犬、猫ちゃんの扱いは、物と同じです。
だから最終的に捨てられたペット達は、殺処分にされ、骨はゴミとして処分されるのです。
殺処分されるペット達
55,998匹
これが、国が発表した平成28年度の犬、猫ちゃんの殺処分数です。
10年前の平成18年には、約365,000匹の犬、猫ちゃんが殺処分されていました。
この10年で10分の1へ大幅に減っています。
実態としては、平成28年度に保健所へ持ち込まれた数は、113,799匹です。
大きく改善している点として、保健所へ持ち込まれた後も、譲渡という形で、新たな飼い主を探す努力をする様に行政も変わってきた事です。
猫ちゃんを飼うという事は、その猫ちゃんを生かすも殺すも、全て飼い主である人間次第になるという事です。
猫ちゃんを飼うという事は、去勢・避妊手術をおこなうなどの処置をし、先々不幸な猫ちゃんが1匹でも減らせるように、1人1人が努力しなければなりません。
これから先長い間、共に生きていく家族になるのがペット達です。
どうか、飼ったならば最後まで面倒をみて欲しいと心より願っています。
我が家のラグドール
この子が私の家族であるラグドール(雌)です。
8月の終わりに避妊手術をしました。
写真は避妊直後です。
とても悩みましたが、そのように決断し、必ず生涯面倒を見ると
改めて心に誓った出来事でした。
私がラグドールだけに特化したサイトを立ち上げましたのは、
やはりこの子の存在が大きいです。
このサイトが少しでもラグドールを検討されている方のお役に立てたなら
とても嬉しいです。